「え、や、いや……」



「ちょっと待ってて。絹さんにもう一皿揚げといてって頼むから」



私は肯定していないのに、男の子は勝手に唐揚げをまた作ってもらうよう、絹さん、という人に頼みに行くため、くるっと踵を返して部屋を出て行った。




…………。



どうしよ。



壁に掛かっていた時計を見ると、時刻は夕方の6時。


どうやら、意識を失ってからまた約一日くらい立ったようだ。