私は布団から出て、唐揚げへと近づく。 あれ、私、制服着てない。 私は着ていたはずの制服はどこにもなく、代わりにダボダボしたスウェットを着ていた。 ……そんなことより、唐揚げ。 私は今、お腹空き過ぎて、やばいらしい。 お皿に山盛りに盛り付けられている唐揚げ。 揚げたてらしく、湯気が立っている。 ……我慢ならん。 私は近くに置いてあったお箸を手に取り、そのうちの一つを一口で食べた。