家の中にある食材で有り合わせに近いけど、

味と色とりどりを考えた。

野菜炒めと味噌汁を出した。

少し、興味深そうにあたしの作っている姿を眺めていた。

リーゼは一度見たことある人と確認すると、すぐになついていて。

リーゼの嬉しそうな姿を見てあたしも少し嬉しかった。

最近遊んでいる様子を見ていなかったから。

でも、今はリーゼより芹沢に目がいっていて。

いつもは見せないムジャキなその笑顔と姿に胸が苦しくなる。

『何でこんなに苦しんだろ…』

そう思いながらも、
夕食を作り終えて芹沢にご馳走をした。

それからは、何気ない話しをしていたけど、

胸の苦しさとドキドキが止まらない。

ピルルルル…

携帯から鳴る音に気づいた芹沢が電話を取る。