どや顔でそんなこと言われても、凄いと思わないのは

『あたしがおかしいのかな?』

そんな、
芹沢との会話を終えて残業の続きに戻ってさっさと、終わらせた。


「終わったんなら帰るぞ!」

聞こえた芹沢の声に少し驚く。

帰ったと思った人がいるとビックリするようなもの。

「帰ったんじゃないんですか?」

あたしが戸惑ったように聞くと

「はぁっ、一応女のお前一人で返せるわけねぇだろ。」

何故か一言多い発言に胸が鳴っているのは気のせいなのかわからず黙ってしまう。

「……」

顔が熱くなるのがわかるけど、
認めてたくない胸の高なりに耐える。

「早くしろ、
俺が送るんだから待たせんな。」