『今日は、少し時間かかるかな…』

仕事の量をこなせるようになったら、
より増やされていく仕事を嫌々ながらまとめていく。

トントン

一つ終わって、
時計を見たら短い針が6時と7時の間にきていて、ため息がでる。

「はぁ、リーゼ寂しくないかな…」

そんな独り言をとった声があたしの後ろから聞こえてきた。

「ワンコ寂しそうにまってんじゃないか?」

聞こえた方に首を素直に上へ動かしてしまい、少し苦しくなる。

「芹沢…さん、

まだ…残っ…てたんですか…」

少ししゃべりにくいけど意味が伝わるくらいには声は出ていた。

「まぁ、お前に仕事押し付けても余裕で余るくらいに俺には回って来るからな…優秀だから。」