でも、今の話しはそこじゃなくて芹沢のことに意識いったみたいで天は何やら悩ましい顔をしていた。

「芹沢さんって小暮ちゃんのことどう思ってるのかな?」

天はそんな一言を呟いた。

トクン…

何かに反応してあたしの胸が鳴り出すのに気づいてあたしは焦る。

『また…苦しい…』

どうしてこうなるのかわからないあたしははただこの苦しさの意味を考えることしかできなかった。

「咲乃…」

ドキン…

何処からともなく、
聞こえるその声に反応してさっきよりももっと大きな音を立ててなる。

「芹沢さん…」

その声の方に目を向けるといつも整えてる髪を下ろしていて、

私服が新鮮な感じであたしの胸はより高鳴っていく。