マコちゃんの近くにたどり着くと、マコちゃんは全力で手をパタパタさせて持っていた紙袋から四角い箱を取り出した。




「ねぇ見て。これ作ったの。味の保証はできないけど、2人に食べてほしくって!」



話しながら可愛い包装をを開封してジャジャーンと見せてきたのがとても可愛くて、愛が詰まっていて、感動した。



可愛いキャラクターの砂糖菓子に囲まれて、あたしと光の写真がプリントされてるベリー系のホールケーキ。



金箔がパラパラ散っていて綺麗なまあるいドーム型のケーキ。



「すごい、これどこからどこまで作ったの?」



失礼ながら、その完成度の高さからマコちゃんが作ったと言ったのは砂糖菓子と金箔を乗せる作業のことではないかと疑いをかけてしまう。



「砂糖菓子は市販で2人の写真のプリントは専門の業者に頼んだけど、それ以外は全部僕だよ!
お菓子づくりが得意な子に教わりながら作ったの!何回も失敗しちゃってその度に食べて処理したから太っちゃった!わら」



『わら』って口で言ってる。
懐かしいな。



「えー!?ほんとに?
マコちゃんすごいね?
あたしたちだけで食べるのなんかもったいないから3人で食べよ?」



マコちゃんの努力の結晶だもん。
2人だけでなんて食べられないよ。



「そうだね!一緒に食べよ!!」



「光の家で食べよ!!っていうかパーティーしようよ!久しぶりに集まるんだし!」




「「さんせーい!!!」」



満場一致で決まったパーティー。


あたし、幸せ。