シーン…と静まり返る店内。
他のお客さんも、あたし達に大注目。
さ、最悪だ………。
「あ、ヒメちゃん、彼氏くん、嫌な思いさせちゃってごめんね??!」
マスターが謝ってきた。
「い、嫌な思いはしてないけど…
リョータくんに悪いことしちゃったね…。」
と、優しいマーくん。
「き、気まずくてもう来れないじゃん!!」
それしか頭にない自己中なあたし。
「リョータはおじさんがなんとかするからさ〜
そう言わないでよー!」
マスターは必死になってるけど、
原因はある意味マスターじゃないの?!
とにかく、その一杯だけを飲んで、
あたし達は結局
ものの10分程度で店を出た。