「ヒメ…?」




マーくんが差し出す手も


震えて触れないあたし



「もう大丈夫だから…」




あたしを気遣う


マーくんの優しい声。



やっとあたしは


我に帰った感じがした。



恐る恐る


顔をあげると



マーくんは心配そうな表情であたしを見てる。



その額や口には

切れたようなあとがあって




あたしはマーくんの

手を借りて立ち上がり


すぐに救急箱を出して


できるだけの手当てをした。