「お前がヒメの新しい男かよ!!」


コウちゃんがマーくんの胸ぐらをつかみ


鋭い目つきで睨みつける。



「友達だけど…なに?」


マーくんもすぐにあたしの様子に気付いて


眉間にしわを寄せた。




「や…やめて………」



力なく響くあたしの声は霞み



二人は激しい口論を始めた。



マーくんは必死であたしを守ろうと
してくれてるのがわかった



イライラしてるコウちゃんが

マーくんを殴ったような音も聞こえた



あたしは耳を塞いで

目をギュッと閉じ



ただただ

うずくまるしかできなくて…




もうやめて!


やめて!


って



ずっと心の中で叫んでた。