真っ赤に染まったほっぺを抑えながら家に入る
「ただいまー…って言っても誰もいないんだけどね…」
私の母は有名ピアニスト.父は世界的指揮者でいつも海外へ演奏しに行っている
…やっぱり仕方が無いことだと分かっていても…さみしい…
「…っ‼︎あーっ‼︎それにしてもりゅう今日もかっこよかったなぁっ‼︎」
そんな事を大声で言いながら気持ちを紛らわす。
「…そりゃどうも…」
「えっ?」
後ろから聞き慣れた声が…
まさかと思うけど…
「りゅっ…!??なんでここにいんのっ!??」
「前お前俺んち来てた時忘れただろ。これ。届けにきてやったんだよ」
そう言うとりゅうは私に指輪を渡した
「あ…っありがとぅ…ございます…」
「ところでさっき俺の事かっこいいとか言ってたよな??」