試合終了の笛が鳴り、結果は5対3で隼世くん達の勝利。


やっぱり………サッカーしてる姿もすごくカッコよかったです!


隼世くんはキョロキョロ辺りを見回して、あたしと目が合う。


手招きされた。


「あたし隼世くんに呼ばれてるから……ちょっと行って来るね」

「行ってら~♪」


どうして、こんなに玲菜が楽しそうなのか不明だけど………


あたしは小走りで隼世くんの側に行った。



「お疲れ様でした!隼世くん、シュート入れてたねっ」

「当たり前じゃん。俺、一応スタメンだし活躍しないと。少しは惚れた?」

「ど、どうでしょうね!」


得意気な顔であたしをくしゃっと撫でた。


惚れたか分からないけど………


試合を観てて何回もドキドキしたし、カッコイイって思った。


そいえば話したいことって……?


「茉璃。率直に聞くけど、お前俺のこと好き?」

「……分からない。ただ、ドキドキするしカッコイイって思う……」

「はぁー………いい加減、俺のこと好きって言えよな!」

「あ、うっ………は、はい」


好きって強要されて言うモノなんですか!?