今行ったら絶対に迷惑だよね!?
躊躇するあたしを助けてくれたのは、イケメン2トップの一人糸瀬くんでした。
隼世くんに何か話し掛けて、あたしに気付いてくれる。
そして、アップを抜け出して側に来てくれた。
「茉璃!なんでいんの?もしかして、試合の応援とか!?」
「借りてたジャージ返そうかと思って……」
「それだけかよ~。ま、とりあえずありがと」
「あたしこそ…。あ!でも、もちろん応援もするよっ」
その言葉を言った瞬間に、隼世くんの顔付きがパッと明るくなった。
表情がコロコロ変わってかわいいですっ。
「ちゃんと見てろよ?俺、今日スタメンだし」
「せっ、先輩達を差し押さえてのスタメンですか!?」
「その言い方やめろって!でも俺けっこうサッカーできるから」
「期待してるね」
「あぁ。あと!……勝ったら、お前に話したいことある」
あたしは小さく頷いた。
あまりにも隼世くんが本気で、カッコよく思っちゃって……
「ぜってー勝つけどさ!」
自信たっぷりで安心しました。