あたしはピンクの袋のうさぎのわたあめで気分はルンルン♪


わたあめを頬張って歩いてたけど………


あれ?


「……隼世くん…」



あたしの隣に隼世くんはいなくて、流れる人混みにどんどん抜かされる。


は、はぐれちゃった!?


迷子!!


どうしよう!?



そんな時、くいっと手を引っ張られた。


「隼世くん!……え?」

「……お姉ちゃん。あのね、どうしよう…」

「えっと~……ど、どうしたのかな?」


人混みをよけて、あたしは小さなピンクの浴衣の女の子の目線に合わせる。


さっきの、わたあめで並んでた子!


「迷子になっちゃった……どうしよう……。ふぇっ……どうしよ~!!」

「あぁ!泣かないで!大丈夫だよ?お姉ちゃんも迷子だから」

「へっ?……お姉ちゃんも?」

「うん!彼氏とはぐれちゃったのっ」

「ふふっ!一緒だね~」


あたしが笑うと、その女の子も泣き顔からくしゃっと笑ってみせた。


この女の子も助けてあげなきゃです。