「あら、よかったわね。どんな子なの?」

「藤原真美って言って、すごく可愛い子でね…―――――」

私は真美の事を話す。

「あっ。今日1時から遊ぶにいく。なんか真美のお母さんがケーキ作ったから食べにこない?って真美に誘われたんだ♪」

「じゃあこれ持っていきなさい。」

お母さんが渡したのは、私が大好きなクッキー。

「いつの間に買ったの?」

「昨日。割引してたから。ほら、行かなくていいの?」

指を指した時計を見ると、12時55分だった。

ぎゃっ!

やばいー

私は家を飛び出した。