ふと気づくと朝になっていた。


カーテンの隙間から差し込む光が


細くのびていた。



自分の中でまだ頭の整理が


できていなかった。あんなに


大好きだった人がいなくなった


どうしてだろう




とっくにもう涙なんて枯れていた


私は明るい外の風景が急に見たくなり


家を出た。



あたりを見渡すと色々な人がいる


ベビーカーを押しているお母さん


買い物帰りのおばちゃん。もちろん


ラブラブなカップルも…。



自然と下を向いてしまった。



しばらくの間歩いていると、昨日



彼と別れた公園に来てしまった。



しかし、私の足は立ち止まることなく



公園に足を踏み入れた。ブランコに


乗っている小さな子供たちを


眺めながらベンチに座った