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バイトが終わってヒカルと店の外に出てすぐ、あたしは顔をしかめて足を止めた。


「あ。美緒ちゃんおつかれ~い!」


駐車場に原チャを停めた、金パツのチャラい男があたしに向かって手を上げる。

当たり前のような顔をして、そこにいた。


「…何でいんの」

「バイトでおつかれの美緒ちゃんを、家まで送ってあげよっかなって。俺ってやっさし~!」

「ちがくて。なんでバイト先まで知っ……いや、もういいわ」


なんだかこの男の相手をしているとすごく疲れる。

素で親指立てながら『ぺ○ちゃん』みたいに舌出すし。


隣りのヒカルがあたしと深田恭一の顔を交互に見て、訊いてきた。


「美緒、知り合い? まさか…」


彼氏、じゃないよね?

そうヒカルの目がキラキラして言っている。

興味しんしんって顔だ。