俺は、やり場のない気持ちを壁にぶつけた。

だが俺が蹴った場所は、よく見ると……扉だった。

「え……おわーっ!」

そして、その扉は俺が蹴りを入れた時、蝶つがいごと外れて、
反対側に鈍い音と共に倒れた。

「なっ…な、何で……?」