「あなた、名前なんていうの?」

「……エリアル。
エリアル=エステバン。君は?」

「セレナ=モーガン。
……ねえ、今度は私と勝負しない?
私も自信あるのよ」

「いや、遠慮しておくよ。
そろそろ、酒代がとんでもない事になりそうだ」

エリアルが肩をすくめると、
カウンターの奥で店主がにやりと笑った。

「なら私が持つわ」

「いや、それもいい。
……帰るよ」