「え~?広斗しらないのぉ?う・わ・さを!」


亜依が自分髪の毛をクルクル指で巻きながら言ってくる。


「知らない」


知る訳がない。
俺は自慢じゃないが情報網が遅い。


「ふーん。なら放課後教えてあげるから!!」


クシャクシャっと俺の髪の毛をボロボロにして亜依は自分の席に帰っていった。



うわさ………


そんなに楽しいことなんだろうか。


退屈しのぎにはいいけどさ…



この時の俺は"うわさ"を甘くみていた…。
馬鹿…なんていまさら後悔しても遅いけどー…