あれは2年前…
「宏太ぁ、今日一緒に帰ろ？」
「あぁ、俺の家くる？」
「いくいくぅ！！」
大好きな初恋の彼氏に
浮気をされた
やっと付き合えたと思っていたのに
付き合って1ヶ月のとき浮気された
問い詰めたんだ…
問い詰めてはいけなかったのに…
あれは2年前…
「宏太ぁ、今日一緒に帰ろ？」
「あぁ、俺の家くる？」
「いくいくぅ！！」
大好きな初恋の彼氏に
浮気をされた
やっと付き合えたと思っていたのに
付き合って1ヶ月のとき浮気された
問い詰めたんだ…
問い詰めてはいけなかったのに…
「なんで浮気するの？」
「チッ 俺の自由じゃね？
束縛うぜ。別れて。
もうお前の顔も見たくねぇから。」
「…は、はい」
あたしは怖くて震えまくって
宏太という初恋の人は
バタン！と思いっきりドアを閉めて
夕日が差し込む教室から出ていった。
それから
あたしは好きな人を作らずに
彼氏も作らずに
学校生活を充実させてきた
だけど高1の終わりに転校して
今、ここにいる
そしてあたしの救世主のように
今の彼氏が現れた
神崎 なお
すごくかっこよくて
運動も勉強もできて
あたしよりはるかに大きい身長で
なにより
あたしの気持ちを理解してくれてた
だから好きになったの
告白されたときなんて
すごく嬉しかったの
でもあなたも同じだったんだね…
あれは
あたしがここにきて
移動教室で迷子になってた時だった
「おい、転校生」
いきなり話しかけてきたのが
なおだったね
「な、なんですか？」
「迷子みてーだから案内してやるよ」
口は悪いのに
することはすごく優しくて
そして助けてくれたときに
胸がキュンてしたこと
ちゃんと覚えてるよ
それがあたし達の出会いだったね
そして同じクラスだからって
帰りも一緒に戻ってくれて
とっても嬉しかったんだ
それからは
あたしに真帆って友だちができて
一緒に行くことはなくなったけど
2週間たったとき
「大丈夫か？」って聞いてくれて
あたしはもうあなたの虜だったよ
だから今の光景がね
信じられないの
「なお〜、今日一緒に帰ろ？」
「いいよ」
「やったぁ♡」
まただよ
あたしは浮気をされてばっかりだ
あたし飽きられちゃったんだ
解放しなきゃいけない？
でも黙っていたら
まだ付き合っていられるよね？
あたしまだまだ
なおのことが大好きだよ…
「立花、出るよ」
その真帆の言葉に続いて
あたしは教室を出た
「立花、別れる？」
「真帆…」
「あたしは立花がすることを応援する」
真帆は優しいね、大好きだよ
また友だちだけで充実できるかな…
ねぇ、なおどうしてほしいの？
