トントントンっ


あたしはリズムよく階段をおりる



それにしても、広い家だなぁ




両親ともお医者さんかー



すごいなぁ







ガチャ



「ん?誰だ君は。」



え!



ど、どうしよう!



多分隼人のお父さんだよね?



「は、はじめまして!隼人と…隼人君のクラスメイトの富永里美です!テスト近いので、隼人君に勉強を教えてもらってました。勝手にお邪魔してすみませんでした!」



「友達か。隼人はどこにいる?」



「まだ部屋にいます」



トントントンっ


「おーい、さとみ。筆箱忘れて…。
親父…なんでいるんだよ。」


「今日は早上がりでな。母さんは遅いから先に帰ってきたんだ。」


「…あっそ。さとみ、行くぞ。」



「君、庶民だろ。勉強もろくにできそうにないな。隼人は病院の跡取りなんだ。
隼人との付き合いは控えてもらいたい」


え…





あたしはバカだから、隼人と近づくなってこと?



「す、すみません…」




「親父、いくらてめぇでも許さねぇぞ。
俺の付き合いは俺が決める。いつも俺を放っているくせに、こんな時だけ親ズラすんじゃねぇ!」



隼人に腕を掴まれて勢いよく外へでた