マミコちゃんも黙り込んだので、二人で顔を見合わせた。

 ……後。


「……えっと、本当にそんな大きくな」


「いわけない!」



 また、あたしの言葉を遮るように、マミコちゃんに否定される。


 それでまた、顔を見合わせて……笑った。





「……おーい!二人とも、なにしてるのー?」


 少し遠くから、高田くんの声が聞こえた。




「あ、そろそろ行こっか」


 マミコちゃんは男子たちを見ながらそう言った。


「うん、そうだね」


 あたしがそう言うと、マミコちゃんはあたしの手を握った。


「っ!」

 いきなりのことで驚いたけど、あたしはマミコちゃんの手を握り返した。



 心がギューって、何か優しくて温かいものに抱きしめられる。


 初めての気持ち。

 あたし今、失くしたはずの青春をしてるんだ。


 青春を、みんなとしていくんだ。




 あたしとマミコちゃんは、男子たちの元へと、走って行った。