男子も女子も仲良く話してて、もうみんなと友達になったんじゃないかなって思ってしまうほど。



 だから、あたしなんかよりも他の子と食べなよって思うのが本音。


 でも、話しかけてくれることが嬉しいのも、本音。




 けれど、こういう子がいじめとかして……なんて。


 そんな風に思うとか、最低だ。




 少し落ち込んでいると、目の前にマミコちゃん。




「おーい、弁当が出てませんけどー?」


「あ、ごめん。鞄の中」


「そうか、そうか。取ってきなよ」




 ヤバい、お弁当のことすっかり忘れてた。


 今が、昼休みってことも。



 マミコちゃん、怒ってないかな……?



 恐る恐る顔を見てみるが、お弁当の箱を笑顔で開けていたので、ほっとした。



 あの頃から、すっかり人の顔色窺うのが癖になってしまった。




 あたしは鞄を入れてるロッカーへと向かった。





「……嘘でしょ」