「なのに、なのに……」



 優喜は、すごい大声で残念がっている。


 でも、あたし……




「ちょっとーー!さっくー、なに美喜を怖がらせてんのよ!」


 少し引いていると、マミコちゃんがあたし達の方に怒りながら近づいてきた。

 ちょっと後ろから、他のみんなもついて来ている。


「あ、マミコちゃん……」


 マミコちゃんは、あたしを自分の方に引き寄せて、ぎゅっと抱きしめた。



「え、だってー……」


 優喜はほっぺたをぷくーっと膨らませた。



「だってじゃない!怖がってんじゃない、美喜が」


「いや、ちょっと引いてただけだよ」


「引いてたって……ははっ」


 森永君があたしの言ったことに笑った。



「でも、俺は水着が見たかったんだもん」


「「「「「………」」」」」


 優喜の言葉に、みんなが静まった。



「ぶはっ!そんなに美喜ちゃんが好きなのかよー!」


「うっわぁ……優喜のエッチー(笑)」


「もうっ!美喜に近づくな、この変態!」


 みんなが次々に優喜を責めた。