「ごめんね、こんなに持たせちゃって……」


「ううん、大丈夫。そ・れ・よ・り・も~」



 優喜はそう言うと、あたしの体をじーっと見つめた。


 ちょっと恥ずかしいな……///



「な、なに?」


「ねぇ、美喜……」


「……はい?」



 優喜は顔をしかめた。


「なんで………」


「え?」


「なんで水着着てねぇーんだよっ!」


「…………」



 あたしは、勇気の大声にびっくりして声が出せないまま、固まってしまった。



「なあ、俺がなんで海に来たのか知ってるか!?」


 すごい怖い顔をしている優喜に若干引きながら、あたしは答えた。


「え、暑いからじゃ……?」


「それもあるけどさ、やっぱり美喜の水着が見たいからじゃん!」


「は、はぁ……」



 そんなこと言われてもなぁ……

 っていうか、なんでこんなことで真剣になっているんだろうか……。