(・・・うー。返信がこない。)
イジけた子供のように頬を膨らませてみる。きっと今鏡を見たら自分は気持ち悪いんだろうな。
(まったく、僕はどうしてこんなにネガティブなんだ?)
メールを送って10分経っても返信はこない。
・・・ただそれだけなのだ。
なのに今僕は彼女を不快にさせてしまったのではないか。
と、余りにもマイナス思考になっていた。
~♪〜...♪*゚
『!』
きた...!
ケータイのディスプレイを見ると、瀬奈から教えてもらったアドレス。
間違いない、彼女だ。
どのような事が綴られていても受け止める覚悟はできていた。
僕はゆっくり文面を読む。
そして全身の力がぬけ、ベットに倒れ込んだ。
『はぁぁー。』
嬉しさからなのか、涙目になっていた。
自分が情けなくてしょうがない。
そして僕はまた返信した。
今ならなんだっていける気がするんだ。
<・・・本気をだしてもいいかな?>
さりげなく文面に綴ったのだが、そのもじはさりげなさなどなく、違和感しかなかった。
<大歓迎です>
少しそっけない返事。そこがまた彼女らしい。
彼女から返ってきたメールを何度も繰り返し読み返す。
おもわず笑みを零してしまった。
彼女は僕にとってかけがえのない存在なのだ。
_____僕の恋が叶えばいいのに。
そう願い、彼女のメールを保存した。