今日は、
ホームルームだけでおしまい。

入学式は、どうせ誰も出ないのでない。
なんという不良ぶりであろう・・・


みんなが教室を出ていくなか
私だけひとりで物思いにふけっていた。

すると、
いきなり教室に王龍の総長が入ってきた。

今はメガネを、取っていて
髪も下ろしている。
これは、ヤバイ・・・

「お前、まだかえって帰ってなかったのか?」
「まーね。いろいろ?」

すると、王龍の総長は
動揺を顔に浮かべた。

「俺が怖くねぇのか?」
「え?なんで?全然怖く無いけど?」
「変わってるな。」

そういうとそいつは、
少し微笑んで見せた。

うわっ、
こいつかっこいい。
整った顔立ちに、まくった腕からみえる筋肉が、男の子らしい。
髪は茶髪で、そこまでハデじゃないのも女うけ良さそう。







「なあ、お前さぁ?王神の総長だろ?」





いきなりなにを言ってるんだこの人は・・・。

「俺を、怖くないっていうし、それウィッグだろ?それだってダテメだしな。」

何この人?
全部当たってんだけど?

「そんなわけないじゃん?私はただの女子高校生ですー」
「そのピアスは王神幹部のだろ?」

げっ!
ピアス取り替えんの忘れてた・・・
これじゃあ言い訳もいえねぇー

「なんで、隠れんだ?うちがいるからか?」
「・・・ま、そんなところ?敵だからな、用心しないとと思って。」

ウィッグを
取って髪をコームで整える。

「敵、ねぇー・・・。」
「私は仲良くしたいけどな?」
「うちの奴等は王神のこと結構したっててさ、いつか仲良くなりたいってずっといってんだぜ?」
「そうは言ったって、今までずっと敵だったんだ。そう簡単に仲良くなんて無理だろ。」
「そうだよなー」