私は幼なじみの勇がすき。
でも勇は…私の友達のゆかのことがすき…

叶わないけど…

ってゆーか叶わないってわかってるけど…
どーしてもあきらめられない。

勇とは毎朝一緒に学校に行く。
部活がOFFの日は帰りも帰る。
私にとってどれだけ幸せなときだろうか…
言葉に表せないくらい幸せな時間。

そんな時間に、ゆかはいつもいる。
本とは心のどこかで
「どこかに行ってほしい」って思っちゃう…
親友なのに何も言えない…

こんなこと思ってるから勇に好かれないのかな?

ゆかは私と違って、頭もいいし、
美人だし、目がパッチリで、かわいくて、
オシャレで、優しくて…

ゆかの悪いとこなんてないよ…
ゆかの良いとこばっかりさぐってると
どんどん涙があふれてくる…
「どーした??」
勇がたずねてきた
「どーしたの??」
続いてゆかもたずねてきた

私はいつも
「なんでもないっ!!」
って流す。今日もそれで流した。
「なんでもないっ!!」
「本当か??」
毎日同じことを聞かれる。
毎日同じことを言いかえす。
こんなことでも、
私にとってはすっごく幸せな時間。
「私って、バカだなぁ…」
ぼそっと独り言を言った。
勇とゆかには聞こえてないみたい。
ほっとする私。
やっぱバカだっ
と1人でくすっと笑った。