side優矢


「ごめん今日用事あるから先帰るね。」

そういってゆづは教室から飛び出した。



「お前どういうことだ。何でこの学校に来たんだよ。」

こいつが前、突然消えてから

俺たちは色んなものが変わった。


「そんなん決まってんだろ。柚月に会いに来たに決まってんじゃん。ってかお前、やっぱり野球やめたのか!?」


「誰のせいだよ。」

そう、俺はこいつのせいで野球をやめたんだ。

「俺これからはあんな方法で柚月に近づくのはやめるよ。」

「お前、あいつには近づくな!!もうあいつを傷つけるのやめろよ。俺は野球をやめてまであいつを守ったつもりだ。それが一番良い方法では無かったかもしれない。頼むから近づくのだけはやめろ。」

「さぁね。そこは優矢が決めることじゃない。俺が決める事だ。一つだけ伝えとくよ。」

「んだよ。」


―――――――


俺はこいつに言われたことを信じていいのだろうか。