私は昔からずっと優矢の事だけを

見てきた。

変わってしまった今でも

ずっと優矢だけを思ってきた。



でもあの時の事件以来
優矢とは目も合わせていない。
もちろん会話もしていない。
私も彼もお互いずっと避けてきたから。

「岡田くんってよくわかんないよね」

梨沙が言った。
私は梨沙にさえ
優矢と幼なじみで優矢の事が好きだなんて
話していない。


「え、何で?」

「何か裏がありそう。あ、裏って言っても悪い方じゃないよ。嫌々ながらヤンキーぶってる気がする。」

「う、うーんそ、そうかな。」

梨沙は結構勘が良い。
優矢が本当はこんな人じゃないって
薄々気付いてる様子。


「まっ、私には関係ないからいいけど♪なら新クラス行こっか!!!」

「うん!!」



私たちは新しい2年生のクラスに向かった。