次の日…。
今日は、お兄ちゃんも一緒に登校するから、2人分のお弁当を作って朝ごはんを作って、朝が弱いお兄ちゃんを起こし、ご飯を食べた。
お兄ちゃんは私の朝ごはんを眠そうに食べていたけど、決して残さなかった。
私はまだ時間があるから、とゆっくりしていた。
そして、時間が来た。
私とお兄ちゃんは学校へと急ぐ。
お兄ちゃんは私の隣をピッタリくっ付いて歩く。
そして、しばらくすると学校に着いた。
そしてお兄ちゃんと別れ、教室に入ろうとした時…、
『有栖、おはよう。』
と声をかけられた。
お兄ちゃん以外の男の子で私のしたの名前を呼ぶ人は1人しかいない。
『おはよう、翔吾。』
私は振り向きながらそう返した。
そしたら翔吾は笑いながら教室に入ろうと言った。
私はガラガラと扉を開けた。
すると、いつも通りの冷たい目線を受けると身構えると…。
『大丈夫!?叶さんっ!』
『麻美さんに刺されたんだって!?』
『今まで意地悪してごめんね。』
『それより麻美さんって最低だね。』
『叶さんこれからは仲良くしてな?』
『辛いことがあったら何でも言ってね。』
とクラスメイトから沢山の励ましの言葉をもらった。
『ありがとうございます!あのっ…怪我は大丈夫です。』
『そっかぁ、良かったよ。』
『私達、勘違いしてたんだ。』
『そおそお、どうせ遊び半分に有海くんと付き合ってるんだって。』
『でも、本気だったんだね。』
『私、お似合いだと思うよ?叶さんと有海くん。』
『まさに美男美女のカップルだよね。』
『はいはいっ!私もう一つ誤解してた…。叶さんは無愛想なんじゃなくて人見知りだったんだね。』
『『『『『『叶さん、ごめんねっ!』』』』』』
『『『『叶さん、ごめんなっ!!』』』』
『みんなっ!ありがとう。』
『な?言ったろ?大丈夫だって。』
『ありがとう、翔吾。』
『ねぇねぇ、これからは有栖ちゃんって呼んでいい?』
『うん。』
『俺らも呼んでいいか?』
『うんっ!!』
私は感動し過ぎて泣いてしまった。
『あっ…、有栖。
紹介する。』
『えっ?』
『おい、葉月、高梨、結崎。』
『ふぇっ?』
『へっ?』
『なぁに?』
えっと、上から葉月さん、高梨さん、結崎さんが返事をした。
『初めまして、叶 有栖です。』
『うち、葉月 佑衣(ハヅキ ユイ)よろしく。』
『私は、高梨 鈴奈 (タカナシ レイナ)よろしく。』
『うちは、結崎 夢実菜(ユウザキ ユミナ)よろっ。』
葉月さんは、一本結びで高めの鼻で笑顔が可愛い女の子。
高梨さんは、ボブショートで眼鏡がとても似合っている可愛い女の子。
結崎さんは、ボブヘアで小麦色の肌に大きめな目が特徴の可愛い女の子。
みんな私が近くにいると、見劣りしそうなほど可愛い。
『『『有栖って呼んでいい?』』』
『うん。』
『有栖って、鼻高いし目は大きいし唇は薄いし、顔も小さいし髪の色も綺麗だし、何よりスタイル抜群だよね。しかも色白。』
『そんなことないよ、みんなの方が可愛いよ。』
私達はそう言って笑った。
私達が仲良くなるのにそう時間はかからなかった。