私は目が覚めた。

私は泣いていた。

『あれ?可笑しいな…、


涙はあの日枯れるまで流したのに…。

お兄ちゃん…、私が嫌い?

お兄ちゃん…、私が憎い?

お兄ちゃん…、私の顔、もう見たくない?

だったら私はお兄ちゃんの前から姿を消すよ。

お兄ちゃんに何度だって謝るよ。

ねぇ…、お兄ちゃん…。

目を覚ましてよ…。

お兄ちゃん…、謝らしてよ。

お兄ちゃん………。

いつになったら私はひとりぼっちを卒業出来る?

お兄ちゃんの笑った顔が見たい。

お兄ちゃんのあの笑顔が見たいよぉっ。

私はなんにも食べる気が起きなかったから、お昼用にサンドイッチを作り、制服に着替え鞄を持ち、ローファーを履き家を出た。