しばらくすると…、
部屋中にオムライスの良い匂いが広がった。
『出来たぁっ!!』
そう言いながら盛り付けている、叶の白くて細い指。
『完璧じゃないですか?』
『…すげぇっ。』
叶が持ってきたのは、高級ホテルとかで出されそうなほどキラキラしたオムライス。
しかも、おれの注文通りに卵もふわふわそうだ。
『いただきます。』
『どーぞ。』
一口食べると…、
やべぇ、この卵のふわふわ感とトロトロ感。
しかもパラパラなチキンライス。
美味過ぎる。
『うめぇっ!!』
『本当!?良かったぁ。』
そう言って柔らかく笑った。
ああ、この感覚…、
めっちゃキュンってする…。