ダメだった。

もう、辛過ぎて現実逃避したいぐらい。

私は家に帰った。

幸い、お兄ちゃんは居なかった。

私は自分の部屋に入って泣いた。

小さい子のように声を出しながら。




そして気づけばもう夜だった。

ーーコンコン。

『有栖?晩御飯できたぞ?』

『うん、今行く。』

私は鏡の前に立った。

幸い、目はそんなに腫れてなかったから、良かった。

私はそのあと、ゆっくりご飯を食べてゆっくり眠った。