私達は佑衣達にメールで待ち合わせ場所は○○公園の近くにあるカフェと言うことになった。
私はカフェオレ。
翔吾はコーヒーを頼んだ。
私はあれから、ずっと泣いている。
『大丈夫か?』
『……私、何で帰って来ちゃったんだろ。』
私は俯きながらそう呟いた。
『……。』
『…分かってたよ、私より麻美さんの方が大樹に合っていることも、私より麻美さんの方が可愛いことも、でもさ私さ相手が飛鳥ちゃんだったら素直に諦められたかもしれない。』
辛いよ。
やっぱり、私だけの一方的な片想いだったんだね。
『…有栖…。お前はあいつより可愛いよ。』
『有栖!!どうしたの!?』
いきなり聞こえて来た佑衣の驚いた声に私は顔を上げた。
私が顔を上げると佑衣達が立っていた。
『失恋、しちゃったんだ。』
私は静かに微笑んだ。
すると佑衣達は目に涙をいっぱい溜めて私に抱きついて来た。
そして、佑衣が
『もしかして…、有海?』
と、怒ったような声で呟いた。
『そうだよ。』
結局、ダメだったな。
『でも有海、ちゃんと待ってたよ?』
『さっき、待ち合わせ場所にしていた公園に…
大樹とあいつが居たんだ。』
『『『あいつ?』』』
『麻美だよ。』
『あのっ…ね……大樹…麻美さんと、
キスしてた。』
私がそう呟いた瞬間、その場の空気が2、3度下がった気がした。
『有栖!気にすること無いよ!』
『そうだよ!無理矢理かもしれないじゃん!』
『……違うよ、だって大樹からしたんだもん。』
『ちっ!なにやってんだよ!あいつはっ!!』
翔吾がまたあの公園に行きそうになったので私は咄嗟に翔吾の腕を掴んだ。
『行っちゃダメ!』
『何でだよ。』
『ダメっ!!』
『そんな顔、すんなよ。』
『こんなことなら、ずっとアメリカに居た方が良かった。虐められてたけど、ひとりぼっちになったけど!こんなところよりはまだ良かった!!』
私は走って店を出た。