私は大樹に置き手紙を残しておくことにした。
“大樹へ。
ごめんね、大樹。
きっとあなたがこの手紙を読む頃、もう私は日本には居ないでしょう。
ごめんね、今までいっぱい迷惑かけて。
でも、もう迷惑はかけません。
どうか、私のことは忘れて、飛鳥ちゃんと幸せになって下さい。
初恋をどうもありがとう。
さようなら。
有栖より。
これで…、良いよね。
私はこの手紙をそっと大樹のロッカーに入れた。
明日は土曜日。
だから、もう大樹と会うことは無い。
もうこの教室ともお別れ。
私は静かに家に帰った。
家に帰ると、服などをカバンに詰め込んだ。
家は売らない。
また2年後には住むから。
私はゆっくりご飯を食べて眠った。