あれからもう1週間が経とうとしていた。

相変わらず誰からの連絡も来ない。

お兄ちゃんは学校に行った。

え?何で私は学校に行かないかって?

そりゃ、まだ入院してるってことにしてるからです。

じゃないと流石に殺されますよ。

ピンポーン。

私がそう考えていると玄関のチャイムがなった。

私は何の疑いもなく開けてしまった。

ガチャッ…。

『っ!……。』

私は扉を閉めようとした。

だって…、目の前には私が1番会いたくない人物が立ってたんだもん。

私は両手でドアノブを掴み閉めようとした。

でも彼が扉を片手でもちこじ開けようとした。

私はさらに踏ん張って引っ張る。

でも、手が滑ってどんどん身体が後ろに倒れる。

でも彼が私の腰に素早く腕を回し、しっかりと抱きとめた。