「あっ、やべ!もうHRの時間じゃん!」

そう言って図書室から出て行こうとする。

あっ、名前、聞かなきゃ

あたしは、考える前に行動した。

「待って!」

そいつは、びっくりしてあたしを見る。
それもそうだ

だってあたしが、そいつの制服のブレザーの袖を掴んでたから。