その男子は、あたしを図書室に入れると、図書室の椅子にあたしを座らせた。

「救急箱あるかな〜」

そう言いながら、図書室の貸し出しカウンターの机をガサガサやってる。

勝手にいじっていいのかな?

「お!あったあった」

救急箱を持ってきたそいつは、中から絆創膏を取り出して、あたしの鼻の頭に貼った。

「気を付けなきゃダメだって。女の子なんだから、傷付けちゃマズイっしょ」