一瞬遅れて、鋭い痛みが鼻から頭、膝からつま先までを貫く。

目の前に星がチカチカと瞬いて、あたしは座り込んだ。と、いうより倒れた。

「うぅぅ…」

どうやら、図書室のドアに顔をぶつけたらしい。

朝早いし、見てる人なんていないよね

鼻の頭がひりひりする。


あたしは何事め無かったかのように立ち上がり、スカートの埃を払って…