「仲山千鶴」
そういえば、前もこの人、100位じゃなかったか?
そんなことを悶々と悩んでいると、
「真尋、1位、おめでとーっ!」
俺の背中にダイブする奴が。
「おいやめろ。ひっつくな」
「何言ってんの、真尋ちゃん。本当は嬉しい癖に~」
「俺は同性愛を否定しないが、お前は枠外だ。離れろ」
「なんだよー、つれないなぁ、真尋ちゃんは」
そうおちゃらけて言うのは、俺の一応親友、井上 和馬(いのうえ かずま)。
中学校時代からの仲だ。
俺はこいつにしか、本心を言わない。
「ねえ、真尋、これからカラオケ行かない?
真尋の1位祝いにさぁ!」