俺の周りに群がる女子達。

みんな決まって、「すごい!」とか、「さすが真尋君!」という。

俺は営業スマイルで、「ありがとう、皆の応援のおかげだよ。」という。

女子達は、皆謙遜する。

「えー、そんなこと無いよ~」

って。



・・・何々?

俺には皆の魂胆、丸見えなんだけど。


外では、こんなふうにイケメンな奴を演じているけど、

内心、気安く俺の事名前で呼ぶなよ、って思ってる。


女子達に爽やかスマイルを見せて逃げ出すと、俺はザッと順位表を見た。

得に、前とそんなに変わっている所もない。

100位まで来て、俺は立ち止まった。