ドンっ

「きゃっ」

ばさばさと辞書が手から落ちる。

ぼーっとしてて、気がつかなかった。

もう、ここは図書室前だ。


なんだか、あの時みたい。


今に、あの笑い声が聞こえて来たりして。


自然と頬が緩む。


「くくくくっ・・・
何にやけてんの、転んだのに」


ふえぇぇぇっ!?


見られてた?

ててててか、この展開って

なんだか、あの春の日みたいで


「図書室に用があるんでしょ?ほら、入って入って」




なんだか"運命"みたいな気がするの