ピチチチ…


「雫ー?起きなさーい!」



下からお母さんの呼ぶ声が
聞こえる。

もう、そんな時間なんだ…



『雫、好きだよ』



ずっと陸に言われた言葉が
頭から離れなくて。

一睡も出来なかった…


昨日の遊園地から
どうやって帰って来たのかさえ、

全く覚えてない。


「…………っ」


冗談じゃ、ないよね?

好きって姉弟としてじゃ、なく?



「分かんないよ…陸…」


もし、昨日言っていたことが本当なら

あたし達はどうなるの…?