「あたしもギリギリまで参考書見る!じゃぁ幸くん頑張ろうね」

「おぅ」



あたしは幸くんと
分かれて

指定された席についた。


周りの空気に
飲み込まれそうで

緊張する。



その時、


『雫なら出来る』


陸に言われた昨日の
言葉を思い出して。

ゆっくりと深呼吸。


大丈夫、あたしなら出来る。


陸と同じ大学に


行くんだから…