カサッと中身を出してみると
出てきたのは、


「…写真?」


大量の写真だった。

写真の具合からして
結構な時間を感じられる。


そこに写っていたのは
どれも若い─────、男女。


父さんたち……?


陸がパラパラと
写真を1枚ずつ見ていく。

そして───、


気づいた。


陸の手が震える。


…違う。

これは父さんたちじゃない。



じゃぁ、誰────?



「陸ー?まだー?」

「あ、ごめん。すぐ行く」



雫の声にハッとして、
写真を慌てて封筒に戻した。