「お、揃い…?」

「うん。男が何してんだって話だけど」



すると雫がフルフルと
左右に首を振って、

ふわっと笑うと
陸にぎゅうっと抱きついた。



「ありがと、陸。凄く嬉しい!」

「うん」

「指輪も大切にするね!」



陸とお揃いなのが
凄く嬉しくて。

堂々と身に付けれなくても、
陸の気持ちがあれば充分だ。



「あ、ねぇねぇ」

「ん?」

「誕生日祝いなおそ?」



突然の雫の言葉に
陸が目をぱちくり。

そしてふっと笑った。



「いいよ」

「やったー!ケーキ!」

「…それが目的なんだろ」

「ち、違うもん」