「ずっと、一緒に居たいね」

「…うん」



陸がクイッと雫の顎を支えて、

キスをした。


普通なら幸せ絶頂で
こんなこと考えないんだろうけど…


俺たちの場合は、

いつバレるか解らない恐怖と
いつ離れ離れになるかも解らない恐怖とで

いつも不安に襲われる…


タイムリミットがいつか
分からないんだ…



「…雫が、彼女だって父さん達に言えたらいいのに…」

「………陸」



陸の言葉に
雫の目に涙が滲んだ。

だって今にも陸が
泣きそうな顔をするから…