「雫?入るよ?」


ガチャ…と
部屋の中に入ると

クッションに抱きついて
ベッドに座ってる雫。


予想通りの反応に
陸が笑った。



「~もう、陸のバカ!」

「ごめん」

「反省してない。顔が笑ってる」



プクッと雫の頬が
膨らんだ。



「だって雫が可愛いだもん」

「!?」



ギシッとベッドが
軋んだと思ったら、

陸にぎゅっとされる。


雫が大人しくなって
陸がさらにぎゅっと腕に力を込めた。